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XLX250Rのグリップヒータ自作 (2010年冬) [バイク]

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ブログに移植するのは、ジオシティーで作った内容も少ないし、テキストエディタで書いたのでちょっといじればこのブログでも表示できるので、他のホームページサービスの登録をして管理するサイトを増やすのも面倒、と思った次第。
文章は適当に修正、加筆するかもしれない。

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XLX250Rのグリップヒータ自作 (2010年冬)





  • ことの始まり
    もうすぐ冬というある日のこと。世の中にはグリップヒータなるものがあるとのこと。自作した人がいる。
    やっぱり、できたものを買うと面白くないので自作してみることにした。

  • 基本回路と諸元の決定

    grip-heater-circuit01.jpg
    基本回路図
    こんな感じかな? Rrは右側のフィルム抵抗、Rlは左側のフィルム抵抗。Rvは可変抵抗。Eはバッテリー電圧。オームの法則とキルヒホッフの法則で簡単に解ける回路ですね。Rvで発熱量を制御したい。Rvの消費電力分が無駄になるけどね。また、Eは最大値として15[V]として計算した。理由は、抵抗選択時の定格値を選ぶ際に安全側にしたかったため。実際のEの測定値は、14[V]位でした(12[V]はtypical値。)。そのため、実際に抵抗で消費される電力はこの計算値よりも小さめになる。


    grip-heater-graph.jpg
    消費電力の計算
    表計算ソフトでいろいろ計算してみて消費電力は少なめに設定。それで、RrとRlは 20Ωにした。理由は、お世辞にも電流容量が大きいと言えないバッテリーのため。北国じゃないし、まあ、いいでしょう。Rvは、スライド式の可変抵抗器は断念。定格電力を満足するものは高価だし、大きくなりそうなので。

    補足:
    上のように書くとバッテリーから電力を供給しているように勘違いされると思われる。我ながら、文章、下手だね。
    電力は、レギュレートレクチファイヤから供給される。バッテリー容量のことを書いたのは、レギュレートレクチファイヤの出力電力の能力を推し量るためです。
    ここでまた、誤解を受ける表現をした。 XLX250Rの場合、レギュレートレクチファイヤという部品が取り付けられているが、この部品は、レギュレータとレクチファイヤ(整流回路)が合体したものです。上の説明を電気的に正確に書くなら、
    レギュレートレクチファイヤの出力電力の上限能力を推し量るためです。
    ではなく、
    レギュレータの出力電力の能力を推し量るためです。
    と、するのが正しい。

    Rvは、ロータリスイッチとセメント抵抗器を使うことにした。Rv=0, 2, 5 [Ω]を選択して発熱量(温度)を切り換える。温度コントロールについては他の方法も考えられたが、今回はオーソドックスな抵抗で調整する回路にした。他のサイトや購入品の消費電力を見ると、消費電力は今回の倍位の模様。実際に真冬にこの諸元で試したところ、自分のいる地方では十分だった。手よりも身体の他の部分の方が寒い。


    grip-heater-circuit02.jpg
    実際の回路図 緑色が追加した回路です。

    部品諸元は以下。
    D1 LED 手持ち
    E バッテリー 車載(12V)
    HT1 ヒューズ 車載(10A) 変更なし
    SW1 イグニッションSW 車載
    SW2 リレーSW 購入
    SW3 トグルSW 購入
    SW4 ロータリSW HS-13Z つまみ:WTN-15-1184/6.1 購入
    R1 セメント抵抗 10//10Ω,各5W max. 購入
    R2 セメント抵抗 1+1Ω,各5W max. 購入
    R3 ショート 0Ω 直結
    R4 フィルム抵抗 FH-20 20Ω 購入
    R5 フィルム抵抗 FH-20 20Ω 購入

    購入部品は、共立エレショップで。
    ちょっと解説。イグニッション・スイッチ(SW1)を回して、次に、SW3をONにすると、D1が点灯、及び、SW2がONになる。SW4によってR1,R2,R3に接続された場合、R4とR5に電流が流れて発熱する。SW4を開放端に接続した場合は発熱しない。SW4をカチャカチャすると接続された抵抗値(R1,R2,R3)に対してR4とR5の発熱量が決まる。
    SW3をONにした時点でバッテリーの電圧が +12V出力 と書いたところに出てくる。ここにコネクタを取り付ければ、バッテリー電圧を出力することができる。NAVI(GPS)をつないだりできる。

    ディレーティングについて。
    設計マージンとして抵抗の消費電力を約50%とした。R1,R2,R3の消費電力計算値が5W位なので、抵抗器は10W級が必要となる。よって、抵抗の消費電力は同じ抵抗値を2つ並列接続にして半分ずつの電力を消費するようにした。単体で10W級の抵抗器もあったけど、2倍の長さになるので5W級の抵抗器を使うことにした。

    次は実装設計ですが、詳細は省略します。はんだゴテ、テスターは必須です。

    補足:
    実装設計の内容を書かなかったのは、動作原理を理解せずに真似して作る人がでると危険だと思ったからです。電源系をいじるので事故でも起こったら大変ですので。
    動作原理が分かる人は実装設計とは何かを理解しているし、作業も自力でできると考えました。

    実装設計が終わったので、製作にとりかかる。回路のあちこちをギボシ端子でつないで組み立てやすいようにハーネス加工し、部分ごとに組み立てていく。イグニッションスイッチ(SW1)周りの加工が済んだら、バッテリーに仮接続して各部の電圧確認。当初、D1に直列に抵抗を入れる可能性を考えていたが、リレーSWの動作や電圧・電流を測定すると直結でもいけそうなので回路図のとおりとした。ちょっと明るすぎる気もするけど(一番先に切れるかなあ?)。確認中にヒューズHT1が切れた。ヒューズ容量オーバーかと思ったが交換しても再発しないので、しばらく標準値のままで様子を見ることに。結局、この後、切れなかった。仮接続での確認中にどこかにショートさせてしまったのかな?
    実は、ハーネスの絶縁は黒のビニールテープ。けちって専用テープを使わなかった。他にも100均の材料を多用。耐久性は疑問かも。バインダーは、紫外線に強い材質を使いましょう。

    grip-heater01.jpg
    左ハンドル側のフィルム抵抗をグリップに貼り付ける前。

    grip-heater02.jpg
    メータ周りにハーネスを出してきたところ。

    grip-heater03.jpg
    右ハンドル側のフィルム抵抗。ハンドルの上から黒のビニールテープで仮固定。

    grip-heater04.jpg
    更に、テニスラケットのグリップ用テープで固定。端っこは黒のビニールテープ。
    テニスラケットのテープを使ってみたのは別の意味で正解。ハンドルのグリップ感が増した。
    ただし、定期的にテープの交換は必要かな。テニス用なので。


    grip-heater05.jpg
    左ハンドル側も同じように処理。

    次は、制御部の制作。スイッチと抵抗を何のケースに入れようかひとしきり考えて、手持ちのこのケースに入れることに。見たことがあるかもですが、キシ○トール・ガムの黒い入れ物。

    grip-heater06.jpg
    ケースに回路を入れたところ。配線チェックもOK。

    grip-heater07.jpg
    別の角度から。

    grip-heater08.jpg
    ハンドルの左側に固定。適当なアルミ板に取付穴をあけて、ケースを取り巻くように曲げてバインダーで固定。

    grip-heater09.jpg
    さて、ここまであまり真剣に考えていなかった防水対策。後付...
    100均でシートを買ってきて被せてみた。ケースの穴にはシリコン接着剤で穴埋め。でも、スイッチ関係は防水対応じゃないんだよなあ。


    grip-heater10.jpg
    横から見た。うーーん。手作り感満載。

    使用感
    結構使える。冬用グローブじゃなくても手のひらが暖かい、というか、最大温度にすると熱いくらい。でも、手の甲は寒い。変な感じ。ハンドルカバーを付けると最強といわれることがうなずける。
    12V出力もちゃんと出る。その後、シガレットソケットを買ってきて12V出力でGPSの電源供給に使用中。こっちをよく使うなあ。


    補足:
    2019年現在、壊れて交換した部品は、トグルスイッチのみ。
    ヒューズが切れることもなく、LEDも今のところ健在です。
    年中、ナビの電源供給に重宝しました。
    グリップヒーターは、冬はもちろん活躍しますが、一番ありがたかったのは春と秋に突然、冷たい雨に出会った日でした。
    本当に事故を起こしそうなくらい手がかじかんで動かない時にグリップヒーターが稼働すると助かります。
    今の時代は、ポン付けのグリップヒーターがある時代なので、装備することをお勧めします。
    特に、若くないライダーにとっては本当に必須の装備だと思います。
    ただし、バイクの電力供給能力には注意しましょう。
    (電力と書きましたが、電圧はどれも12V系なので電流値で判断して問題ありません。6V系のバイクは、基本的に、半分の電力になります。)
    グリップヒーターのありがたみを身にしみて分かっていたので、V-Strom650XTは純正のグリップヒーターを取り付けてもらいました。

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    XLX250Rのカメラ・マウント自作 (2010年~) [バイク]

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    XLX250Rのカメラ・マウント自作 (2010年~)




  • ツーリング中の写真や動画を撮りたい
    ぼちぼちとツーリングに行くようになると自分が見た景色をそのまま記録に残したくなります。バイクを止めればいいんですが、走行中にこのショットで、というのは難しいし、ひとつ間違うと事故の元。危険行為になってしまいます。
    最初は、自分の見た方向が撮りたくて、ヘルメットに10年位昔に買ったMotion Pixを取り付けてみたのですが、取付角度の調整が難しいのと、リアルタイムで自分が撮っている絵が見えないので大丈夫か不安になるのとで、今ひとつ。また、画像が結構歪んでしまい、走行中の絵は見るに耐えない。利点は、自分の体がショックアブソーバになってくれるので振動の影響があまりないこと。
    最新の物でも買えばそういう物があるのかもしれないのですが、そこはそこ、以下に低コストで実現するかで頭をつかうのが面白いところです。(ボケ防止ともいう。)
    次に考えたのでが、バイクにカメラ・マウントを取り付けることです。以下は、その試行錯誤の記録です。いまだ、試行錯誤中。


  • マウント・ステー取付

    camera-mount01.jpg
    どこに付けようか?
    XLXの場合、良い場所が無い。結局、どこに付けたかというと、ハンドル左側のバックミラーの取付穴とハンドルの水平バー(細い方)の2箇所で固定することにした。
    ステーは、最初、100均のを使おうと思ったのだが、穴が小さすぎて(バックミラー側が太すぎて)入らない。材質はステンレスなので、穴を広げるのがしんどそう.....で、他のステーを探してみることに。家の近くのバイク部品屋さんを回っていると南海部品にアルミ材質のステーが各種置いてあるのを発見し、適当なものをみつくろって使うことにした。500円。ヤスリでちょっとゴリゴリして穴を広げてバックミラー側への取付完了。
    次に、水平バーへの取り付けをどうやろうか? 適当な金属板があれば自作できそうだしなあ。そこで、前々から思っていたことを実行してみることに。ビールの空き缶です。空き缶をハサミで切り出して板を作り、穴をあけ、同じものを数枚重ねて強度を増して、手を切ると危ないので、黒のビニールテープで保護して取り付けてみたら、しっかり付いてしまいました。
    注意----空き缶を斬るときは、手袋をすること。手を切ります。スパッと。また、切った端面のバリを取ること。危険ですので注意が必要です。
    後で分かったのですが、空き缶のアルミ合金は硬性が高く、鋭角に折り曲げると簡単にちぎれます。そういう加工には不向き。アルミというと柔らかいというイメージがあったのですが、アルミ缶は違いました。Niの含有量が多いのかな? 後日、もっと良い素材を見つけたので、次回、機会があればこっち(ステンレス板)を使おうかな、と思っています。
    細かいことだけど、バックミラーのネジ穴を通すと可倒式のミラーがしっかりと固定できなくなるので内部にワッシャーをかましてみたらしっかりした。こういう臨機応変は適当に。

    写真の銀色のが100均で買ったカメラの雲台なのですが、樹脂製なので強度が今ひとつ。雲台については、他のものを探すことに。

    この後、このステーに他のものがごちゃごちゃと取り付いていくことになります...


  • 2011年春の状態

    camera-mount02.jpg
    結構頑丈な雲台
    結果、雲台については、もっとごつい物が付いた。中古部品屋さんをウォッチングしていたら、ちょっと古めの、でも金属でしっかりした三脚があり分解もできそう。足が壊れていたので210円。雲台の部分を取り外した。横にある物に干渉するため、そのままステーに取り付けられないので眺めのボルトを買ってきて高さを確保した。

    で、使ってみた感じ。
    (1) 昔の初期型Motion Pixは問題なく動作し、今、何を撮っているかが分かるのですが、いかんせん、画質が悪いのが辛い。最新のは画質が良いのかなあ。
    (2) HDD動画用(初期のエブリオ)では、バイクの振動で録画できず。フリーズしてHDDが初期化する始末。昔のバイクだし、振動も半端ではないのかな。SDメモリ記録モードではなんとか撮影できたが、絵にノイズ有。なんだか、壊れてしまいそうな雰囲気でコワイ。メカ機構が多いカメラは使わない方がよさそう。
    (3) コンパクトデジカメ(新品だけど1万円以下で買ったもの)。これが一番まともに撮れた。でも、メカ部であるズーム機構が真っ先にやられそうなので、頻繁に使うのはためらわれる。動画では電池の持ちのこともあり、外部電源で動くのが欲しかったりする。

    今は、他のカメラを物色中。シンプルな構造で振動に強く、モニタ画面があり、画質もそこそこなもの。もちろん、できるだけ安く(笑)。


    補足:
    2019年現在、このステーは他の物も取り付けられて健在です。
    ただし、カメラ固定は全くせず。
    自分は動画向きの性格ではないようだ。
    今は、アクションカメラやドラレコの時代になった。
    カメラも専用に撮りたいということがない限り、スマホが簡単。

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