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1890年代にロマンを感じるのは・・・これって読書感想文? [雑感]

唐突だが、小説の話。
昨年末頃から今年(2014年)にかけて妙な偶然を感じたので書いてみる。
2つの小説を読んだ。
フィクションだがSFと推理小説と分野が異なる。
これらが、当時の時代背景も知ると偶然というよりも必然として発表されたのではないかと思ってしまった。

「タイム・シップ」
スティーヴン・バクスター
英国SF協会賞/ジョン・W・キャンベル記念賞受賞
ハヤカワ文庫SF
01-time-ship.jpg
小説タイムマシンの正統派続編である。
違うのは、タイムパラドックスを回避するために多元宇宙を採用しているところ。
(元祖タイムマシンの時代は多元宇宙の概念がまだ発表されていない。)
タイムパラドックスというのは、過去に戻って先祖を殺害したら本人はどうなるか?
と、いうアレです。
この小説、多元宇宙以外にもさまざまなSFギミックが出てきて楽しいので興味があれば是非一読を。


「シャーロック・ホームズの秘密ファイル」
「シャーロック・ホームズのクロニクル」
「シャーロック・ホームズのジャーナル」
ジューン・トムスン
創元推理文庫
02-sherlock-holmes.jpg
ホームズといえば科学的捜査方法を初めて使ったとして有名。
ホームズで有名な捜査手法は、なにせ、当時のロンドン警察より進んでいた(・・・らしい。海外製作TVのホームズ特集からの情報)
ちなみに、ホームズといえば、NHKで放送していた「シャーロック・ホームズの冒険」が最高と思ってる。でしょ?


さて、ここまでで何か変だと思った人、知ってるぜ、と思った人。
そう、写真で紹介している小説は両方共、贋作です。
ただし、正統派贋作と言ってもいいだろう。



以下、虚実(?)取り混ぜた1890年頃の年表

1876年 汽車、電話器
1878年 白熱電球
1882年 自動車
1887年頃 ワトスン博士結婚(モースタン嬢)
1888年 切り裂きジャック事件、カメラ(ロール型フィルムの誕生)
(1890年=明治23年)
1891年 ホームズ、モリアーティと対決、死んだことに。この年にタイムマシンで未来へ。
1893年 エジソンが自動映像販売機(映写機)キネトスコープを一般公開
1894年 ホームズ生還、日清戦争
1895年 無線電信
1896年:第1回オリンピック(アテネ)
1902年頃 ワトスン再婚
1903年 ホームズ引退(その後、復帰するが)

原作者
・H・G・ウェルズ  1866年9月21日 - 1946年8月13日
・アーサー・コナン・ドイル 1859年5月22日 - 1930年7月7日


1890年頃って、現在につながる技術がいろいろ起きたことが分かると思う。
世界を揺るがした事件も起こっている。


実は、ここからが本題。
1890年といえば、今から、たったの124年前。
意外と最近のことだと思わない?
人間の最高長寿よりも昔だが、もうちょっとがんばれば生きていたということも、あり得る?

ひるがえって、1809年から100年後、昭和生まれにとってはつい最近の事のように思える(^_^;)、1990年頃ってどうだったんだろう?
1990年代といえば、情報化の黎明期と言ってもいいんじゃないかな。
マルチタスクOSの登場、並行して、インターネットの普及。
他にも大事件はいろいろあったけど。

現在からちょっと先の未来人が100年後の2090年から1990年代を振り返った時、何を思うだろうか?
きっと、情報化社会の黎明期と位置づけると思う。

こんなことを想像するのが好きです。
まあ、重箱の隅を突くような嗜好かもしれないけど。
(おそまつさま、でした。)

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あらい@富山

最近、難解だった幕末から明治時代とかの歴史に興味をもって勉強(?)してます。

が、酒飲んだら次の日には殆ど忘れてます(笑)
by あらい@富山 (2014-02-02 19:38) 

かある

あらいさん
考えてみれば、99%忘れても、勉強すると1%でも思い出せば少しでも前進しているようでうれしいです。

by かある (2014-02-04 19:37) 

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